「転職してITエンジニアとして成功したい!」と思う人は多いですよね。たくさん悩んで迷って思いきって転職するのですから、そう思うのは当然のことです。では、成功ってどういうことなのでしょうか。成功という言葉が漠然としすぎていて、成功と呼べるポイントがどこにあるのかがわかりにくいかもしれません。
一般的に転職で成功と呼ばれるのは、年収アップ、適正な労働時間、労働環境、自分の得意を存分に生かせる仕事、通勤の負担軽減などです。要するに、「希望が叶った」状態ということですよね。希望通りになればそれは確かに大成功です。つまり、何をもって成功とするかは、その人が転職に何を望むかによって違うということなんです。年収アップすれば成功かというと、必ずしもそうとは言いきれません。年収を下げてでもやりたいことができる企業があって、その企業に無事入社できたのだとすれば、それも成功と呼べる状況なのです。ワーク・ライフ・バランスなんて言葉が出回るようになっていることからもわかるように、何を仕事に望むかは人それぞれなんですね。ということは、転職で成功したいならまず自分が何を希望するかを決めなければならないということです。
せっかく転職するなら、入社後すぐから前職を上回っていきたいところですよね。でも、最初から年収年収とあまり前のめりになるのは失敗のもと。年収アップを狙うなら、入社後の昇給や昇進がどんなステップで進むのかを確認して、ゆくゆく年収アップが狙えるかどうかで判断するといいでしょう。大活躍を前提に高い年収で入社してしまうと評価のハードルが高くなりますが、やや低めの条件で入社しておいて会社の期待以上の活躍を見せるなら、高評価から年収アップにつなげやすくなりますよね。
労働条件に関することは、入社してみないとわからないことがどうしてもあります。誰だってブラック企業よりホワイト企業に入りたいですよね。少なくとも最初からブラックだとわかっていれば誰も入社しません。また、同じ労働環境でもそれをブラックと感じるかどうかは人それぞれであることも事実。バリバリ働いてどんどん成果を出したい人は、残業しにくい会社のほうがやりにくく感じるでしょう。そう考えると、世間がどう評価しているかというより、自分が望む働き方ができる会社かどうかという点が大切になるのかもしれませんね。
転職が成功したのかどうかがわかるのは、転職してからすぐではなくもっとずっと先のことです。遠い将来自分がどうなるかを正確に予想できる人はまずいませんが、どうなりたいのか目標を明確にしておくと、成功するために今何をどう選択すべきかが見えてくるはずです。
目指す職業のキャリアパスを知ることは、今やりたい仕事を見つけるだけでなく、将来なりたい自分をイメージする助けになります。ITエンジニアのキャリアは、プログラマからスタートし、システムエンジニアを経てプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーに昇進するのが一般的です。しかし、管理職ではなく技術職のまま専門性を高める人や、エンジニアとしての経験を生かして独立する人がいるなど、他にもいくつかの選択肢があります。
一般的な成功の定義というものはあっても、それが全ての人に当てはまるとは限りません。ITエンジニアが転職で成功したいなら、目先の年収や労働条件を劇的に改善することを最優先にしないほうがいい場合もあります。将来なりたい自分になるためにはどのようなステップを踏めばいいのかを考え、長期的な目標を立てましょう。そうすれば、ITエンジニアとして本当に成功するため、転職に何を求めるべきなのかがはっきりしてくるはずです。
フリーランスになって何を成功と呼ぶのかは、その人が何を目標としているかによって大きく異なるかもしれません。あえてフリーランスの成功を定義するならば、収入面や生活面の大きな変化を挙げることができるでしょう。会社の力に頼らず、自分の力で大きな利益を生み出すことができるようになれば、それは大きな成功と呼べます。また、好きな仕事だけを選んで稼げるようになるまでに成長すれば、フリーランスとしては大成功です。