よく「フリーランスになって成功してやる!」なんて言葉を聞きますが、成功の定義ってどのようなものなのでしょうか。ITエンジニアがフリーランスになるまでのハードルはそれほど低くありませんが、成功するかどうかは自分次第。見事成功を収めるためにも、まずどんな状態を成功と呼べるのかについて考えておきましょう。
フリーランスになると、会社員のような昇進や昇給がありませんよね。そのため、いくら稼いでいるかが成功のバロメーターになります。フリーランスは働き方や単価がバラバラなので、会社員のように平均的な年収で単純に比較するのは難しいものです。そこで目安にしたいのが会社員の平均年収。フリーランスの場合、保険や税金などのことを考えると平均の1.5倍から2倍稼ぐことができればひとまず成功と呼べるでしょう。会社員のまま年収を1.5倍以上にするのは至難の業ですが、フリーランスなら実はそれほど難しくないんです。
自分で仕事を探して自分で稼ぐことで得られる達成感は、フリーランスだからこそ味わえる感覚ですよね。自分の力で生きていることを実感し、よりモチベーションを高めていけるようなサイクルに入っていれば、それは成功と呼べる状態ではないでしょうか。稼ぐための仕事ですが、やりがいの有無は満足感に大きく作用します。特に、人脈づての仕事ではなく、自分の実力で獲得した仕事が増えるようになると、さらに大きな達成感を味わうことができます。フリーランスになって自由を手に入れることができたなら、それも成功と呼べるかもしれません。好きに仕事を選んでばかりいられるとは限りませんが、少なくとも選ぶ自由があります。スキルアップのための努力をして、数ある仕事の中から好きなものだけを選んで十分稼げるようになったらもう大成功ですね。
フリーランスの世界は、独立さえすれば誰でも成功できるというほど甘くはありません。憧れている段階だとつい成功者の経験ばかり目についてしまいますが、人しれずその道を去った元フリーランスが大勢いることも事実。成功者に目を向けるなら、成功しやすさの秘訣をそこから学び取りましょう。成功している人の多くは、自己管理がしっかりとできています。仕事のスケジュール管理はもちろん、生活面でも自分をうまくコントロールしています。ただ頭の中で考え続けるというよりも、まずは行動してから考えます。失敗したらそれをただ悔やむのではなく、しっかりと検証して次の成功につなげていきます。フリーランスとして成功するためには、前向きで強い気持ちが必要ってことなんですね。
目指す職業のキャリアパスを知ることは、今やりたい仕事を見つけるだけでなく、将来なりたい自分をイメージする助けになります。ITエンジニアのキャリアは、プログラマからスタートし、システムエンジニアを経てプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーに昇進するのが一般的です。しかし、管理職ではなく技術職のまま専門性を高める人や、エンジニアとしての経験を生かして独立する人がいるなど、他にもいくつかの選択肢があります。
一般的な成功の定義というものはあっても、それが全ての人に当てはまるとは限りません。ITエンジニアが転職で成功したいなら、目先の年収や労働条件を劇的に改善することを最優先にしないほうがいい場合もあります。将来なりたい自分になるためにはどのようなステップを踏めばいいのかを考え、長期的な目標を立てましょう。そうすれば、ITエンジニアとして本当に成功するため、転職に何を求めるべきなのかがはっきりしてくるはずです。
フリーランスになって何を成功と呼ぶのかは、その人が何を目標としているかによって大きく異なるかもしれません。あえてフリーランスの成功を定義するならば、収入面や生活面の大きな変化を挙げることができるでしょう。会社の力に頼らず、自分の力で大きな利益を生み出すことができるようになれば、それは大きな成功と呼べます。また、好きな仕事だけを選んで稼げるようになるまでに成長すれば、フリーランスとしては大成功です。